~これからお産をされる皆様へ~

中部さい帯血バンクへのさい帯血提供を始めます

1. 中部さい帯血バンクへのさい帯血提供を始めます

胎盤と臍帯(へその緒)の中に含まれる臍帯血の中には血液を作り出す基となる造血幹細胞がたくさん含まれています。臍帯血から取り出された造血幹細胞を血液の病気(白血病、再生不良性貧血など)の患者さんに移植する事で多くの患者さんの命が救われています。血液の病気を闘っている患者さんにとって臍帯血移植は希望の光となっています。北陸地方の血液の病気の患者さんも臍帯血移植により多くの方が命を長らえています。しかし、肝心の臍帯血を北陸地方から供給することが輸送手段の問題で長らくできませんでした。

恵愛みらいクリニック(恵愛病院)は2019年11月に新たな一歩を歩み始めましたが、地域の皆様さらには日本国内の病気で苦しんでいる方々に少しでもお役に立ちたいと思い、臍帯血バンクへの臍帯血供給の方法を模索しておりました。今回、中部さい帯血バンクの松本加代子様をはじめとするバンクの方々と北陸カーゴ、西日本エアウォーターの輸送業者の方々のご尽力で小松から臍帯血を供給する事ができるようになりました。

2020年1月から血液の病気に苦しんでいる方々への一助となるため、中部さい帯血バンクへの臍帯血の供給を始めたいと思いますので、恵愛みらいクリニックでお産をお考えのお母さんに是非ともご協力をお願いしたいと思います。

あくまでも臍帯血のご提供はお母さん方のご厚意によりますので、妊婦健診の中で臍帯血バンクのご紹介をさせていただき、ご同意いただける場合には、お産の時に臍帯血を採取させて頂きたいと思います。決して強制的なものではありません。臍帯血の提供を通して人助けをして頂ければ幸いと思っています。骨髄移植がマスコミなどでも有名ですが、臍帯血移植の方が血液を供給する方の負担が少なく、多くの方に使用できるのでとても有用な方法です。血液の病気と闘っておられる患者さんにとって最後の砦となる希望の治療法です。何卒、お産をされる皆さんのご協力をお願いします。

2. 臍帯血の採取について

臍帯血の採取は医師または助産師が丁寧に行い、お母さんにはほとんど負担は生じません。分娩の時に、赤ちゃんと臍帯(へその緒)を切り離したあとに臍帯(へその緒)の中に残った血液を採取します。血液を採取したあと自然に剝離した胎盤は丁重に廃棄処分とさせていただきます。臍帯血を採取する時にお母さんの血液も10mlほど頂きます。分娩の状況により採取できない場合も生じますので、ご同意をいただいても目的を果せないこともあります。また、臍帯血をご提供いただけない条件もありますのでご理解の程よろしくお願いします。

採取された臍帯血は愛知県瀬戸市の中部さい帯血バンクに輸送され、検査と造血幹細胞の調整を行って臍帯血バンクに登録されます。登録された臍帯血は組織適合性がマッチする血液の病気の患者さんに届けられて移植されます。組織適合性がマッチする患者さんであれば誰でも移植を受けられますので、臍帯血を供給された方の個人的な所有権はありません。これから血液の病気に立ち向かう患者さん(不特定の方となりますが)の心の支えになります。

3. 臍帯血の提供後について

 臍帯血をご提供いただいたあと、産後の生活は通常のお産の産後とまったく変わりません。産後4ヶ月以降に中部さい帯血バンクから健康状態の確認が行われます。個人情報についても中部さい帯血バンクで厳重に管理されます。供給いただいた臍帯血は全国の血液の病気の患者さんに移植されることになります。

皆様の善意を心よりお待ちしておりますので、何卒、よろしくお願い申し上げます。

2019年12月 理事長 村上 弘一

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